ドル/円は16日のニューヨーク為替市場序盤に、日銀追加利上げ見送りとの報道が流れ、上値を120円74銭にまで広げ、2005年12月以来の高水準にまで値を押し上げた。本日になっても上昇傾向は続いており、16日高値を抜け一時120円86銭付近まで上値を広げる展開となっている。
ここ最近は米国の不安要素の住宅問題、貿易赤字を含める経済基本面が軒並み改善し、ドルを押し上げる好材料になっている。更に円とは現在5%という大きな金利差の壁もあり、積極的な円買いは難しい。今回日銀が市場予想に反して追加利上げを行ったとしても、短期的な円の上昇は勿論見込めるが、中・長期的な上昇は今後、いや今年度は難しいのではないだろうか。
ドル/円は現在上昇傾向にあるものの、やはり121円付近では上値が重くなる傾向にあるが、恐らく日銀金融政策決定会合が為替市場でネックになっていると思われ、利上げ見送りが正式に決定すると、市場では更にドル/円に対してのドル買いが広がると予測できる。したがって日銀金融政策決定会合(利上げ見送り)までは121円越えは無いものと考える。